カップリングなりきり100の質問


回答場所:オフィスビルの一室
 ※外界遮断確認済(防音。盗聴器・隠しカメラ・録音機材等なし)
回答者:炎侍×氷奥
インタビュアー:天の声

1 あなたの名前を教えてください

炎:炎侍(えんじ)。
氷:氷奥 緑(ひおう りょく)。
  …コードネームも? 闇麗人(ダークレディ)。
  あ、炎侍。フルネームだそうだ。
炎:(渋々)炎侍 魁十(かいと)。コードネーム、凧(カイト)。
氷:そういや最初(はな)から、上の名で呼べって請われたな。
炎:下のなまえで呼ばれるの、きらいなんだよ。
  ついでに、コードネームも好きじゃない。
2 年齢は?

炎:25。
氷:16。
炎:……。
氷:なんだよ?
炎:いや。あらためて聞くと、こう…なにか、理不尽な気分が。
氷:まあ、ダークレディのときは周りも成人扱いだし。
炎:はぁ(嘆息)。初めて会ったとき、おまえ…14だったってことか?
氷:(婉然と微笑んで声色で)女に年齢を訊くのは、野暮。
炎:だれが女だ。だれが。っったく。
3 性別は?

炎:男。
氷:男。ダークレディの時は女。あくまで仕事上。
炎:(遠い目で)だと思ったのに…。男装の麗人だと…。
4 貴方の性格は?

炎:けっこう一途。ということに最近気づいた。
氷:う〜ん?よくわからない。我関せず、な部分はある。
  恋愛面ではたぶんニブイ。
5 相手の性格は?

炎:泰然自若。お気楽。大胆。恋愛面では淡泊。
  冷酷さとやさしさが同居してる。
  ただ、自分でこうと決めたことに対しては、真摯。
  つかめそうでつかめない。…そこがいいんだが。
氷:まあ、情熱的? それと、まめ。気が回る。押しが強い。
  表向き軽いけど、そのじつ情の強(こわ)いタイプ。
  あと、根っこの部分ではやさしい男だと思う。
炎:オレはいつでもやさしいよ?
氷:それは、たらし。
6 二人の出会いはいつ?どこで?

炎:直に会ったのは、仕事先。とある研究室のあったビル。
  それ以前には、ネット上で会ってた。
氷:…会ってたか? おたがい、うわさなら耳にしてたろうけど…。
炎:オレが先を越されてたの!ネット上の仕事で。
  おまえ必要な情報抜いて、同業者宛にメッセージ残してたろ。
氷:ああ、そういうこともしてたっけ。
炎:あれで何度も出し抜かれたせいで、
  闇麗人のコードネーム忘れられなくなったんだからな。
7 相手の第一印象は?

炎:きれいだな。いくつなんだろ?肌が若い。
氷:うわさに違わず、たらしだな、と。
炎:そこかよ…。
氷:うわさどおり、射撃の腕はみごとだったけど。
8 相手のどんなところが好き?

炎:え。とんでもなく美人なとこと仕事の手口の鮮やかさ。
  というのはあくまで最初のきっかけで。まあ…ぜんぶ。
  いいとこもわるいとこも、氷奥という存在が。
氷:(苦笑して)よくいう。
  好きなところ…。強引なくせにひとの心情に敏感なところ。
  まあ、よくもわるくも、だけど。
9 相手のどんなところが嫌い?

炎:嫌いなとこも、けっきょく、好きだからな…。
  われながら、どうしようもないよな。
  ああ、そうだ。コンピューター相手のほうがやさしいところ。
氷:いろいろ、気にしすぎるとこ。
10 貴方と相手の相性はいいと思う?

炎:いや、よくないだろ。これは。
氷:たぶん、よくない。
11 相手のことを何で呼んでる?

炎:氷奥。
氷:炎侍。
12 相手に何て呼ばれたい?

炎:いまのままでいい。
氷:おなじく。
炎:…そうなのか。
氷:?
炎:いや、ならいまのままで。(←ほんとはちょっと緑と呼びたい)
13 相手を動物に例えたら何?

炎:考えたことないなぁ。犬猫ではないように思うが。
氷:そういう例えは考えない。
14 相手にプレゼントをあげるとしたら何をあげる?

炎:旅行とかの、日常を離れた時間や空間、かな。
氷:それは、ふたりで、ということか?
炎:まあ、希望としてはそのセンで。
  即物的なものなら…そうだな。髪結わくやつ。シュシュだっけ?
氷:プレゼント…。…。……。………。
炎:なんもなし?
氷:いや、浮かばなくて。そういうの、したことないから。
  そのとき、相手がしてほしいと思ったことをする、とかかな?
  (こまったように)苦手だ、こういうの。
15 プレゼントをもらうとしたら何がほしい?

炎:気持ち。ものじゃなく、オレのことを思ってくれる時間。
氷:べつに、なにも。
炎:ないのか?
氷:おれも、ものは要らないし。おれは気持ちはもらってるから。
炎:(絶句)…………。
  (小声で独白)こういうところが、コワイんだよ。こいつは…。
16 相手に対して不満はある?それはどんなこと?

炎:ちゃんとメシ食え。
氷:あんまりおれを気遣うな。おれをまもるな。
17 貴方の癖って何?

炎:クセ?なんだろう。なにかあったかな。
氷:無くて七癖。
18 相手の癖って何?

炎:コンピュータを人間扱いする。セレシスだけど。
氷:女性には、まず笑顔。
19 相手のすること(癖など)でされて嫌なことは?

炎:コンピュータを人間扱いすること。…セレシスだけど。
氷:セレシスは友だち。
炎:人工知能だろ。
氷:だから?
炎:…。
氷:セレシスに嫉妬すること。
20 貴方のすること(癖など)で相手が怒ることは何?

氷:セレシスに関わること全般。
  あと、仕事以外で鬼怒川のなまえを出すこと。
炎:怒っては、いない。
氷:でも妬いてる。
炎:わかってるなら、もっと気を遣え。
  氷奥が怒るのは…、オレが必要以上に立ち入ったとき。
  なんによらず、いやがるな。
氷:……。そうか?
炎:そうだろうが。
21 二人はどこまでの関係?

氷:することはしてる。
炎:からだ。こころはまたべつ。
22 二人の初デートはどこ?

氷:そもそもデートって、したっけか? あんまり暇もないし。
炎:ちゃんとその意図で誘ったのは、
  車乗せて、街歩きして、メシ食って…っていうアレくらい。
氷:…ああ。さいご川沿いの桜並木を散歩したやつ?思いっきり季節はずれの。
  あれ、やっぱりデートだったんだ。
炎:それ以外のなんだっていうんだ?
  つぅか、あの場所は予定外だったんだよ。つぎはちゃんと花の季節に。
23 その時の二人の雰囲気は?

炎:まあ、それなりに。
氷:よかったんじゃないの。
24 その時どこまで進んだ?

炎:もちろん、〆はベッドで朝まで。
25 よく行くデートスポットは?

氷:そういう意味でなら、おたがいの部屋。
炎:あれはデートですか?
氷:じゃあ、なにしに、おまえおれのうちに来るんだ?
炎:…はい。
26 相手の誕生日。どう演出する?

氷:そういうの苦手だ。するのもされるのも。
  ふつーに「誕生日おめでとう」っていう。それだけ。
  会えれば、直に。会えなけりゃ、電話で。
炎:ね。サプライズを喜ぶタイプじゃないんで。さりげなく。
  氷奥の、好みそうな場所に行って、好みそうなメシを食う。
  で、さいごにちゃんと祝うかな。「誕生日おめでとう」って。
  もしなにかほしがってるものがあるようなときなら、
  それもプレゼントに渡すけど。
27 告白はどちらから?

炎:オレ。
氷:どれがどれだか。
炎:うそぉ!?
氷:だって、いわば、なし崩しだろ。
炎:そうだけど…いや、ちがう、ちがう。ちゃんと云ったろ?
氷:「惚れた相手を戯れには殺せない」?
炎:云ってるじゃねーか! ちゃんと憶えてるし。
氷:あれは、ヴァーチャルリアリティ。
炎:(ポカン)…おまえなぁ。そのあともなんども…。
氷:だからさ。どこまで本気か、見えなかった。
炎:(マジモードで)いまは、見えてるんだろ。
氷:…と、おもう。
28 相手のことを、どれくらい好き?

炎:ことばでは云えない。
氷:どのくらいかなんて、よくわからない。
29 では、愛してる?

炎:そういう云い方をするなら、もちろん、愛してる。
氷:わからない。
炎:(苦笑して)正直だな。
氷:炎侍がどうの、というんじゃなくて。
  そういうことが、わからない。
30 言われると弱い相手の一言は?

炎:いや、とくにこれといった一言は、ないな。
  弱いというなら、たぶんなにを云われても弱いだろうし…。
  その状況、シチュエーションでちがうだろう、こういうのは。
氷:おれも、とくにない。そのときの態度によるんじゃないか。
31 相手に浮気の疑惑が! どうする?

炎:ふたりきりのときに、はっきり聞く。
  ていうか、それを浮気と呼べるほど、オレに本気かどうかが、まず問題。
氷:たらし相手に、いちいち浮気疑惑かけてもなぁ…。
32 浮気を許せる?

炎:こころが移ってるなら…許せないだろうな。
  自分がどうなるかわからないし、自制できる自信はない。
  からだだけなら(ニヤリ)しばらくは、オレの扱いが手荒になる。
氷:しかたない。そっちへ行け。
炎:それ、一発でアウトってことか?
氷:いや、もう面倒だから。そーゆーの。
炎:おまえ、そんなにあっさりオレを切るのか。切れるのか。
  ………………(がっくりと)切るんだろうな、おまえなら。
氷:おれは、べつに。おまえの女関係に目くじら立てる気はないぞ。
炎:? …待て待て待て! じゃあなにか?
  オレがおまえ以外のヤローと、どーのこーのなるとでも? 
氷:いや、おれだって、いちおう男だし?
炎:オレは女が好きなの。ふつーなら。女がいいの。おまえじゃなきゃ。
氷:(なだめるように)わかったから。
炎:(そっぽを向いてぽつりと)おまえ以外の男相手に勃つかよ。阿呆。
33 相手がデートに1時間遅れた! どうする?

炎:連絡が取れた状態なら、待つな。連絡がつかないなら探す。
  氷奥の身に、なにかやばいことが起きてる可能性のほうが高いから。
氷:連絡が取れているなら、どこかで時間つぶす。
  そうじゃなきゃ、30分で帰る。
34 相手の身体の一部で一番好きなのはどこ?

炎:眸。とくに眼差しのきついとき。ぞくりとする。
  茫洋としてるときは、くらっとくる。
氷:手…かな。指とか甲とか。
35 相手の色っぽい仕種ってどんなの?

炎:冷たく睨(ね)める。あと、濡れた髪を無造作に梳くしぐさ。
氷:こちらに触れようとして伸ばされてくるときの腕。
36 二人でいてドキっとするのはどんな時?

炎:ふいに、予想も期待もはるかに超えるリアクションをとられたとき。
  たまらない気分になる。
氷:ただの戯れから本気に切り替わる瞬間。
37 相手に嘘をつける? 嘘はうまい?

炎:状況によっては、つける。それが必要なら、押し通せる。
  嘘とばれるかどうかはその内容によるんじゃないか。
氷:うまいというより、嘘をつくのも仕事のうち。
炎:プライベートの話じゃん?
氷:たぶんつかない。
炎:聞かれなけりゃ必要なことでも云わないだけだよな。
氷:……。
38 何をしている時が一番幸せ?

炎:ふたりで、まったりしてるとき。
  それか、コトのあと傍の寝顔をみてるとき。
氷:一日が終わって、ふとんにくるまって、睡りに落ちる間際。
炎:コンピュータいじってるときじゃないんだ?
氷:いまはそれだと自然、仕事になっちゃうから。
39 ケンカをしたことがある?

炎:口争い程度。ケンカというほどのことにはならない。
氷:ない。おたがい不機嫌になってることはあるけど。
40 どんなケンカをするの?

炎:たいていセレシス絡み。ケンカじゃないけど。
氷:するとしたら、意外としょうもないことでしそう。
41 どうやって仲直りするの?

炎:いや、自然に。
  もし派手なのをやらかしたとしたなら、たぶんオレが折れる。
氷:自然に直ってる気がする。
42 生まれ変わっても恋人になりたい?

炎:恋人になりたい…というのか、…いや、ちがうな。
  ただ、こいつにとって欠かせぬ存在でありたい。それだけ。
氷:ならなくていい。
炎:また…微妙な云い回しを。なりたくない、じゃなくてか?
氷:おれは、炎侍の身を滅ぼすと思うから。
炎:…。(笑んで)………本望だろうぜ。
43 「愛されているなぁ」と感じるのはどんな時?

炎:え。…………べつに愛されてるわけじゃないからな。
  でも、オレを受け入れてくれてるとは感じるから、まあ、
  疲れているのに傍にいることを赦されてるときとか、かな。
氷:まあ、つねに。
炎:(頭を抱える)どんだけだよ。オレって…。
氷:あえていうなら…(ふんわり笑う)
  ことばも、そのさきの目的もなく、ただただ抱きしめられたとき。
炎:(一瞬見惚れて)(照れて)いや、下心あるから、オレは。つねに。
44 「もしかして愛されていないんじゃ・・・」と感じるのはどんな時?

炎:なにを云っても、なにをしても、平然と受け流されるとき。
  受け入れられてるのじゃなく、面倒だから淡々とやり過ごされてる感じ。
氷:必要以上に疑心暗鬼になられると…。
45 貴方の愛の表現方法はどんなの?

炎:ちゃんとことばにする。態度で示す。
  けど、ことばにできない部分もある。表に出せない部分もある。
  なので、それもふくめて伝わるよう、本気なら全身全霊かける。
氷:?…なんだろう。受け入れること? よくわからない。
  こういうことは、わからない。パス。
46 もし死ぬなら相手より先がいい? 後がいい?

炎:先。自分のいる世界に氷奥が存在しないというのは考えたくない。
  まあ、こいつのいる世界に自分が存在しないってのも厭だし、
  残して死んで、誰かにとられるってのも、癪だけど。
  こいつがそうあっさりと誰かのものになるとは思わないから。
  天秤に掛けるなら、先のほうがましかな、と。
氷:先。おれが死ねば、おれへの執着もいずれは失せる。
  たぶんそのほうが、炎侍のためには、いい気がする。
炎:……あのな。おれがそうたやすく、おまえを思い出にできると思うか?
氷:死者への執着は生者の妄執を生む。さっさと忘れろ。身のためだ。
炎:ほんっと、わかってない。
  それができるくらいなら、いまこの世で、ここまでおまえに囚われてない。
氷:おれが後なら、さっさと忘れることにするぞ?
炎:………………なんか、それも、くやしい。
47 二人の間に隠し事はある?

炎:そりゃまあ、あるでしょ。
氷:あるな。
48 貴方のコンプレックスは何?

炎:コンプレックスというのとは微妙に違うが…なまえ。
氷:恋愛感情に疎い。
49 二人の仲は周りの人に公認? 極秘?

炎:同業者間には、オレ的には公認でもいいくらい。
  『ダークレディ』は女性だし、極秘事項はそこじゃないから。
氷:べつに隠してはいない。云いふらす気もない。
炎:鬼怒川は、黙認か?
氷:そこは気になるんだな。
炎:ふん。ありゃ食えん男だぜ。
  (目を据えて独白)…どういうつもりか知らんが………。
50 二人の愛は永遠だと思う?

炎:……いや、もうなんつーか、永遠を叫べる年齢じゃないんで。
  可能なかぎり、続けば、それで。
氷:永遠ということばが許されるのは、空想と妄想のなかでだけ。
炎:冷めてるなー。この十代は。
 ココからはエッチ有カップルのみお楽しみください。
51 貴方は受け? 攻め?

炎:攻め。
氷:受け。
52 どうしてそう決まったの?

炎:気持ちの問題。オレが氷奥を欲しかったから。
  逆はないだろ、どこをどう考えたって。
53 その状態に満足してる?

炎:それは、もう。
氷:あえてひっくり返すだけの気力はない。
54 初エッチはどこで?

炎:氷奥の自宅の部屋。
氷:の、ソファ。てか、でっかいクッション。
55 その時の感想を・・・・

炎:まあ、いろいろ思うところもあったんで、
  ひとことで云うなら、捩れた幸福感。
氷:…………。よかったのかわるかったのか。
炎:…。誘ったことが?それともアレが?
氷:総轄的な結果論として。
56 その時、相手はどんな様子でした?

炎:途中まで、なにかをずっと観てた。遠い視線で。
氷:それ、云ってたな。そう聞かれた覚えがある。
炎:まあ、それはあとでわかったからいい。
  最後には、ちゃんとオレに集中させたし。
氷:炎侍は…なんかせつなそうに見えた。
  気持ちは悦さそうだったけど。
  まあ、途中までは、そんな感じ。
炎:最後のほうは、まあ覚えてないだろうからな。おまえ。
氷:おれがことこまかに覚えてるようじゃ、炎侍の立つ瀬がないだろう?
57 初夜の朝、最初の言葉は?

氷:「おはよ」
炎:口にしたのは「みごとにないな」だったかな?
  メシにしようとして、冷蔵庫の中身が。
58 エッチは週に何回くらいする?

炎:会う時間がとれれば。たいがい週末の、だから、2回?
  そこが潰れたら、週何回どころではなく、まったくなし。
氷:高校が休みで、その日にどちらの仕事も入ってないとき。
炎:べつだん休みの日じゃなくても。
  ちょっと空いた時間に会うくらいはできそうなもんだ。
氷:会えば、会うだけじゃすまなくなるだろう?炎侍は。
炎:………。それが、だめってか?
氷:……あとのことを考えろ。
59 理想は週に何回?

炎:やれるだけ。
氷:殺す気か。
炎:譲歩して、週4日?
氷:さりげなく回数じゃなくて日数にするな。
  週一の2回で充分。
炎:なんで、そう、淡泊?
60 どんなエッチなの?

炎:オレが求めて、氷奥が応える。
  まあ、バリエーションは、さまざまってことで。
氷:たいがい、執拗。よくいえば情熱的。
61 自分が一番感じるのはどこ?

炎:まあ、男なんで。云うまでもないわな。
氷:それは、そう。ふつうに。
62 相手が一番感じているのはどこ?

炎:うなじから首筋にかけて。とくに耳の付け根のあたり。
氷:鎖骨の上のくぼみ。
63 エッチの時の相手を一言で言うと?

炎:艶っぽいのとかわいらしいのと。
氷:雄。
64 エッチははっきり言って好き? 嫌い?

炎:好き。
氷:嫌いではない。いまは。
65 普段どんなシチュエーションでエッチするの?

炎:いや、いたってふつーだよ? 求めて応えて愛しあう。
氷:ことばは便利だな。
  ベッドとそれ以外の場所とが、半々くらい。
66 やってみたいシチュエーションは?(場所、時間、コスチューム等)

炎:温泉の露天風呂。時間的には日没間際から残照のあるころ。
氷:見せたいのか?
炎:見せたくはない。ていうか見せてたまるか。オレだけが見たい。
  ……山奥の秘境か、露天仕様の内風呂でよろしく。
  前後は浴衣か単衣希望。
氷:月夜とか、雪降ってる夜とかなら、考えてもいい。
炎:月はわかるが…。なんで、雪?
氷:最中に目でたのしめる。
炎:…オレに集中しろよ。
67 シャワーはエッチの前? 後?

炎:後。ゆとりがあれば、前にも。
氷;後。前にも浴びられるかは、そのときによる。
68 エッチの時の二人の約束ってある?

炎:…あるか?
氷:とくに約束事はない気がするが…。
炎:ああ。えっと。コトの前後に、必ず口唇(くちびる)にキスは落とす、な。
69 相手以外とエッチしたことはある?

炎:ある。
氷:ある。
70 「心が得られないなら身体だけでも」という考えについて。賛成? 反対?

炎:それしか許されない状況もあるだろう。好んで賛成はしないが。
  いずれ空しくなるだろうし。
  というか、いまのオレ自身がその事態に近い気もするんで、
  この質問への深入りは避けたい。
氷:だから、そんなつもりはない、とゆーのに。
71 相手が悪者に強姦されてしまいました! どうする?

炎:…そいつには消えてもらう。密かに、殺る。絶対許さない。
  まもれなかった自分への不甲斐なさも、込めて。
  そのあと、オレが抱きしめることで、癒されてくれるといい。
氷:潰す。したくても二度とできないように。
炎:…潰す?(息を呑んで)って…え?
氷:(酷薄な笑みを刻んで)文字通りの意味で。
72 エッチの前と後、より恥ずかしいのはどっち?

炎:べつに、恥ずかしいとかは、いまはない。あってもねじ伏せる。
  氷奥の反応しだいで、そういう気分になることはある。
氷:…。
炎:こいつは、前も後もほんっと変わらない。たとえあっても出さない。
氷:恥ずかしくないわけじゃ、ない。
73 親友が「今夜だけ、寂しいから・・・」とエッチを求めてきました。どうする?

炎:親友ってこの場合、男だよな? なら、ありえない。求める中身が違うだろ。
氷:そのいっときだけで、後腐れなくすむなら、するのはかまわない。
  でも寂しさからしたところで、寂しさは埋まらないと、先に云うけど。
74 自分はエッチが巧いと思う?

炎:まあ、そこそこ。
氷:巧いのかどうかは知らない。いいとは云われる。
75 相手はエッチが巧い?

炎:………そもそも、もとがいい。
氷:もと?
炎:からだ自体が。…云われてるんだろ?
氷:…。ああ、そういうことか。
炎:でもって。巧いんじゃないの、実際。
氷:厭そうに云うなよ。
炎:(ぷいと横むいて)厭なわけが、あるか。ただ単純に悦べないだけだ。
氷:そういうとこ、嫌いじゃないけどね。
  炎侍は、巧い。たぶん。いや、かなり。巧いんだとおもう。
炎:…。
氷:おれ、過去には、あんまり気持ちいいとか感じなかったから。
炎:…それ、マジで云ってる?
氷:だてに、たらしと呼ばれてないな、と。
炎:そりゃ、どーも。
  いいよ。おまえが気持ちいいんなら。もう。なんといわれようと。
76 エッチ中に相手に言ってほしい言葉は?

炎:「炎侍」。オレの名を呼んでほしい。
  あとはまあ、「いい」とか「もっと」とか? あるけどさ。
  でも、まずは、オレの名を呼ぶ声を聞きたい。そこが重要。
氷:とくにないな。あんまりこだわってない。
77 エッチ中に相手が見せる顔で好きな顔はどんなの?

炎:愛撫にだんだん墜ちていく吐息。繋ぐ刹那の苦悶の眦(まなじり)。
  さなかの仰け反る喉元、忘我に喘ぐ口許。間際の攻防のせつなく濡れる双眸。
  終えたあとの、年相応よりも幾分幼い寝顔。
氷:…………。
炎:ようは、ぜんぶ。
氷:…いく瞬間の間抜け面。
炎:……一刀両断。みごとな、切り返しで。
氷:(くすり)というのは嘘で。
  前戯のうちにたまに、よゆうのなくなっているときの顔。
78 恋人以外ともエッチしてもいいと思う?

炎:いや、決まった相手がいるなら、しないにこしたことはないだろ。
氷:たらしとは、思えぬ発言を。
炎:いろいろな女性と、純粋にたのしみたいなら、恋人などいないほうがいいし。
  いるときなら、その相手との行為を追求するほうが、オレはたのしいんでな。
  まして本命なら、浮気だなんだのと勘ぐられるだけ、損だ。あとが面倒だぞ。
氷:その本命の恋人がさせてくれなくて、欲求不満でも?
炎:それは、おまえにも責任が出てくるな。
氷:…たとえ話だ。
炎:そういうときは、自分で抜く。
  恋人への不満を、ほかの女性で晴らしたところで、不毛なだけだ。
  その相手にも失礼だろうが。
  まあ、とはいえ。わかってはいても、そうなるときはあるわけで…。
氷:だから、しないにこしたことはない? してわるいとは、云わないわけだ。
炎:いいとも云わんぞ。ひとのことより、どうなんだ?氷奥。
氷:状況にもよるけど。
  基本、自分がされていやなことは、しないほうがいい。
炎:んじゃ、おまえは?いやか? 
氷:おれが絶対するなといったら、炎侍はそれに従うの?
炎:おまえがオレだけを希んでくれるなら、そもそもほかなんざ要らないぜ?
氷:…ふうん。おれが希めば、…ね。
  …こわいね。そういうの。底がないよね。
炎:…………。
  話が逸れてきたな。(苦笑)つぎ、行こう。つぎ。
79 SMとかに興味はある?

炎:おたがいの波長が合ったときなら、適度なスパイス程度には。
氷:興味以前に、ガキのころに、されたことはある。趣味じゃない。
炎:じゃあしない。ふつうでいい。
氷:炎侍は本質的にやさしいから、どのみちあまり酷いことは無理。
炎:おまえ、あんまりオレを舐めるなよ。マジでやるぞ、コラ。
氷:だから、程度問題だろう? …したいのなら、考えてみなくもない。
炎:(まじまじと見て)煽るな阿呆。歯止めが効かなくなるだろうが。
80 突然相手が身体を求めてこなくなったらどうする?

炎:いままでだって、切実に求められたことはないからなぁ。
  軽く誘ってくることくらいはあっても。
  それもなくなったら…かなり凹む。
氷:飽きたんだな、とおもうかな。
  それか、よっぽどなにか気にかかる事態が起こってるのか。
  でもだからって、どうもしない。どうこうできることじゃない。
炎:いや、できるから。オレをどうこうしてくれよ。
81 強姦をどう思いますか?

氷:最低。
炎:…人間の屑。ことに、非力な相手になら、なおさらのこと。
  どんな言い分も言い訳も、それを正当化できる理由にはならない。
氷:………。
82 エッチでツライのは何?

炎:本気で求めたときに、本気で拒否られたら、ツライかな。
氷:終わったあと。立てないくらいのとき。
83 今までエッチした場所で一番スリリングだったのはどこ?

炎:野外。桜の木の木陰。夕闇に紛れて。
氷:季節はずれで、ひとけはなかったが…。桜が見てた。
炎:おまえ、あのときもそう云ったよ。
84 受けの側からエッチに誘ったことはある?

氷:ある。いちばん最初のとき。
炎:…いっぺん聞きたかったんだ。なんであの夜その気になった?
氷:まぁ。いろいろあって思い出して。
  それで。なんかもう、おまえは苦しそうだし。
炎:………。
氷:そう、見えた。
炎:無理に抑え込んでるより吐き出させたほうがいいんじゃないかと?
氷:…さぁ。あんまり深く考えてなかったな。
炎:……やっぱ、やさしいのか酷(むご)いのかわかんないね。おまえ。
85 その時の攻めの反応は?

氷:最初、びっくりというか、訝しげな顔してた。
  部屋に入ってからは、なんか、とまどってたな。
  躊躇ってたというのか…。
炎:半信半疑だったんだよ。つーか、正直、緊張もしてた。
  告っても、キスしても、ろくなリアクションなかったくせに。
  それまでほとんど進展もなしで。いきなりこんな据え膳ありか、って。
86 攻めが強姦したことはある?

炎:これは、プライドにかけて、ない。
  オレはだれであれ、無理矢理にやったことはない。
  氷奥にその気がなくて、多少強引に押したとても、
  するときは、絶対その気にさせてから、する。
氷:まあ、そうだな。かなり強引なときはあるけどな。
87 その時の受けの反応は?

炎:なんとゆーか、基本こいつは、つよくは拒まないんで。
  多少その気になれなくても、オレを受け入れてるところがある。
  しかたなくなのか、拒むほうが面倒だからか、
  なにかと引き換えになのかは、わからないが。
氷:考えすぎだ。
  絶対その気にさせてする、と云ったそばから、なにを抜かす。
88 「エッチの相手にするなら・・・」という理想像はある?

炎:ない。理想というか、エッチに夢は描かない。
  その都度を、それなりにたのしむものだと思ってる。
  けどそういう意味で考えるなら、氷奥はもうしぶんのない相手。
  …男だけど。男だから。これは、もう、しかたがない。
氷:おれが女のほうがよかったか?
炎:……いや。もう。いまとなっては。
  男ならではのたのしみかたもあるんで。
  おまえがおまえなら、それだけでいいとゆーか。
氷:それは、どうも。
  おれも理想はない。それを思い描くような時間は持てなかった。
炎:………。
氷:いまは、それなりに、たのしめてるから。それでいい。
炎:(視線そらせて、ほっとする)
89 相手は理想にかなってる?

炎:さっき答えちゃったな。これ。かなってる。すごく。
氷:もし思い描いたとしたら、たぶん。
90 エッチに小道具を使う?

炎:潤滑剤とかではなく? なら使ってない。まだ。
氷:…「まだ」?
炎:さっき、許可するようなそぶりだったんで、おいおいと。
氷:……。(←ちょっと後悔している)
91 貴方の「はじめて」は何歳の時?

炎:14、5だったか。そのあたり。
  男とは、こいつが最初で、最後。
氷:男は10(とお)くらいのとき。
  結果的に合意のうえ、という意味でなら、たしか13。
  女性は、14になるちょっとまえくらいだったはず。
92 それは今の相手?

炎:とうぜん、ちがう。
氷:ちがう。もちろん。
  どちらもリハビリ的な意味あいがつよかった。
93 どこにキスされるのが一番好き?

炎:まあ、ふつうに。口にされるのがいちばんいい。
氷:口唇。
94 どこにキスするのが一番好き?

炎:選ぶのむずかしいな。髪とか指先とか眦とか。好きかな。
氷:閉じた瞼の上。あと、肩先とか。
炎:あれはよせ。気持ちいいから(笑)
95 エッチ中に相手が一番喜ぶことは何?

氷:炎侍…と呼んで、抱きしめる。ぎゅーっとする。
炎:まえとうしろ、同時に責める。
氷:(冷ややかに一瞥)
炎:えーっとぉ…(冷や汗)上と下、両方の口をふさぐ。
氷:(蔑むように睨める)
炎:……わぁった!(冷や汗二乗)冗談だって。そんな眸で見るな。
  本気で呆れられて嫌われたかと思うだろ!
氷:すでに呆れているのは事実だぞ?
炎:抱きしめて、口唇に触れるだけのキスをする。
氷:………。
炎:(にたり)ちゃんと、わかってるって、わかったろ?
氷:(低ぅいトーンで)いまのあとじゃ真実味も薄いわ。
炎:そっちが、たいがいなことを云うからだ。
氷:ほぉ。ちがったか?
炎:…ちがわないから、腹が立つ。
96 エッチの時、何を考えてる?

炎:どうやったら、こいつがいちばん気持ちよくなれるかなぁ、とか。
  アタマのなか、オレのことだけでいっぱいにしてやりたい、とか。
氷;まあ、最初のうちは、どう応えてやったらいいのかな、とか。
  途中で、もうそんな考えは消え失せるけど。
97 一晩に何回くらいやる?

炎:2〜3回。
氷:ずいぶんと、控えめな表現だな。少なくとも、と頭に付けろ。
炎:毎日会えるんなら、1回でもすむぞ?
  満たされなければ、際限なく。続くかぎりしたい。オレは。
氷:いっぺん下になってみるか?
98 エッチの時、服は自分で脱ぐ? 脱がせてもらう?

氷:脱ぐときもあるが、脱がされるほうが多い。手が早い。
炎:むしろ脱がせたい。
  切羽詰まってるときなら、そりゃ脱いでくれたほうがラクだけど。
  ふだんは、脱がす時間もたのしみたいほうなんで。
氷:たまに相手のを脱がせてやろうかと思う。
炎:お。そういうのもたまになら燃える。
氷:(にっ)そのうちな。
99 貴方にとってエッチとは?

炎:基本は、そのひとときを、たのしむためのもの。
  氷奥となら、時間と空間とからだとこころとを、
  心地よく共有するものでありたい。
  単純にいえば、溶けあいたい。
氷:あればあったで、なければないで、すむもの。
炎:もう少し、こう、なんとゆーか、オレに救いのある回答はないのか?
氷:けど、炎侍とするのは好きだ。とか?
炎:……………………。たち悪ぃ。
100 相手に一言どうぞ

炎:オレを引き返せなくしたのはおまえだぜ。氷奥。
  最後まで面倒みろよな。
氷:後悔してるんだろう? …もう遅いけど。

おつかれさまでした!

以下、ご参考までに
質問番号ごとの補足事項
(2007年12月時点で)
その回答に具体的に関わる未刊の作品(笑)

1の炎侍の回答:番外
1の氷奥の回答:外伝「Log-on」
6と7:外伝「Log-on」
22.23.24と83:外伝(タイトル未定)
91.92の氷奥の回答:外伝「セレシスの庭」

:::終了後のおまけ:::

あらためて感じたことは、
「炎侍は氷奥にベタ惚れだなぁ」 惚れてるっつーか、囚われてる。
反面それを俯瞰で自覚してるところが場慣れてるのかもしんない。
そこがせつないともいえるし、そこからなおさらに狂おしくなる。
「氷奥、おまえ歳いくつだよ」 だから見せ掛けの年齢じゃないのさ。
本人気づいてないだけで意外と不器用なんだろうかとも思った。
魔を孕んでいることは否応なしに自覚してるけど聖性の具有は自覚がない。

ここを経て最終話近くまで進んだとき、この関係性がどうなっているか。
そこまで描けたらいいし、おつきあいいただけたらば、なお僥倖。

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もういちど最初から読む
H有りネタだけを読み返す(笑)
退室する

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2007年10月23日着手〜27日脱稿 / 28日〜11月27日、12月16日、補足等追記